ウマビル
水田などで見かけるヒルの仲間です。
ヒルといえば吸血性のヤマビルやチスイビルを思い浮かべる方が多いと思いますが、
このウマビルは貝を食べて暮らしている種類で、血は吸いません。

チスイビルによく似ていますが、ウマビルは緑色〜暗緑色、チスイビルは赤茶色です。
体に数本の黄色いラインが入るのが特徴。
愛知県の個体群はどうやら写真のように黄色部分が少なく、全体的に暗緑色の模様。
体の側面には鮮やかな黄色いラインが入るのですが、
背中のラインは暗緑色に置き換わっているか、黒いラインになってしまっています。
@ライトグリーンの地に黄色のラインがはっきり出ているもの
A暗緑色で、黄色のラインは破線になっているもの
B暗緑色で黄色のラインがほとんど目立たないもの
の3パターンがあるようです。
チスイビルとの見分け

チスイビルは農薬に弱く、今ではほとんど見られないそうですが、
吸血性のヒルは恐ろしいので一応見分け方を探してみましょう。
前述のように、個体群によってかなり色合いが違うウマビル。
(もしかしたら時期や環境によって色を変化できるのかもしれないが)
暗緑色の個体は特にチスイビルとの見分けがつかない。
光の加減によっては赤褐色に見えなくも無いからです。
そこで、一旦裏返してみましょう。
チスイビルは灰褐色の体で模様は入りませんが、ウマビルの場合は黄色でマダラ模様が入ります。

それから、チスイビルは口が大きいのですが、ウマビルは小さい。
写真の手前が口ですね。
お尻の側にも吸盤があって静止画だとわかりにくいのですが、
ウマビルは絶えず頭を動かして周りを探っていますので、実際頭側はすぐわかります。
チスイビルじゃないとわかったら、安心して触れますね!
ぷよぷよできもちいい感触なのでぜひ触ってみてくださいね!
すっごい伸びるよ!
輪が連なってできたような身体つきをしていて、よく伸び縮みします。
時に丸っこく、時に細長くなり、体長●●cmとか表記しずらいったらありゃしない!
口には3本の牙があり、獲物を求めてうにょうにょ動きます。
水陸両方で活動でき、水田の中だけでなく畦などでも見かけます。
水槽で飼おうとしても(飼う人もいるようですよ!)、蓋がないと100%逃げられます。
ガラス面なんかお手の物。
ぐぅぅぅぅぅうううんと伸びて、うにょぉぉぉぉおおっと貼り付いて、
簡単に逃走します。

貝を食べてくれるので、水槽に貝が発生したときには捕食者として重宝しそう。
…と思ったけど小魚なんかも食べられそうなのでやめた方がいいのかな?