イトマキヒトデ

日本では最も普通に見られるヒトデで、きれいな星型をしています。
まれに6本腕の個体や、真四角の個体も現れるようです。

海岸の岩場などにいて、貝などを食べています。
食べられるものなら何でも食べると考えられていて、
動きはゆっくりですが、非常に獰猛な捕食者のようです。

ヒトの触れる機会の多いヒトデス

イトマキヒトデを何処で見たことがありますか?
ときかれれば、まず思い出すのは水族館のタッチコーナーではないでしょうか?

その印象的な形、ゆっくりとした動き、人に危害を加えない、
なによりよく採れるということで、タッチング水槽ではウニと並んでメジャーな存在です。

しかし、ウニやヒトデは大食漢で、タッチングコーナーの貝類などはほぼ彼らの餌になります。
(熱帯魚屋さんに勤めていた時にタッチング水槽をやったことがあるのですが、
ヒトデは元気なのにウニだけ大量死しました。
まさかヒトデが食べた…?)

ヒトデの恐ろしさ!

ヒトデはスローライフを送っているようで、その実獰猛な捕食者です。
体の裏側には管足と呼ばれる足が沢山ついています。
この管足は「水管」という組織に繋がっていて、水管は我々でいう血管と似た働きをしています。

血管が体から突き出していて、それで歩くと言うイメージですかね?

下の写真で砂がこびりついているのが管足です。
元々体内に水を取り入れる器官だったらしく、岩などに吸いつくほか、
吸盤のような構造になっていてなかなか剥がれません。

ヒトデの口は下側で、お尻は上側になります。
獲物を腕で包み込んで口でムシャムシャやるわけですが、
獲物が大きい場合は胃袋をひっくり返して吐き出し、体の外で消化を行うことも。

貝などはこじ開けられて、隙間から胃袋を差し入れられ、
そのまま消化されてずるずるとヒトデに飲み込まれます。

想像すると恐ろしいやつだ…