カワウソの仲間

ネコ目 イタチ科 カワウソ亜科

カワウソはイタチの仲間のうち、水辺に適応したグループです。
完全に水中に適応したわけではなく、岸辺と川を往復しながら魚やカニなどを食べています。

「カワウソの仲間」にはラッコも含まれますが、
生態や見た目の違いから、当サイトではラッコは別に記載する予定です。


2014.1 三重・二見シーパラダイス by 南波瑛人

日本にもニホンカワウソという種類のカワウソが生息していましたが、1970年代に絶滅してしまったようです。
護岸工事などで住処が減ったほか、水質汚染により餌も減ってしまったからです。
毛皮目的の密猟者もいた模様。
1980年代以降も“どこかで生息しているのではないか”という噂が耐えませんでしたが、
結局見つかることはなく、2012年を持って絶滅種扱いとなりました。
カワイソうですね…

動物園や水族館で展示されているのは東南アジア原産のコツメカワウソであることが多いです。
写真の個体もコツメカワウソになります。
(所々ボケて見えるのはショーケースの水滴が移りこんでいるため)

肉食動物なんだぞ

かわいらしい顔立ちで、最近はペットとしての需要もあるカワウソ。
しかし、彼らもイタチの仲間。立派な肉食動物です。


2014.1 三重・二見シーパラダイス by 南波瑛人

彼らの牙は鋭く、また臼歯も発達しています。
甲殻類の殻も噛み砕くことが出来ますし、捕らえた魚やカエルは逃がしません。
陸上から水中へ生活圏を延ばした“岸辺のハンター”なのです。

エサをあげると硬いものも一生懸命噛み砕いて食べようとします。
牙をむき出しにして頑張って噛むので、エサを食べる姿は凶悪そのもの。
しかし、そんな一面も愛嬌があるという人も居ます。

色々なカワウソ

ツメナシカワウソ属


2014.1 三重・二見シーパラダイス by 南波瑛人

コツメカワウソ

小型のカワウソで、
全国の水族館や動物園で飼育されています。
東南アジア原産の種類です。
名前の由来は「小爪」、
爪が小さいので指先がぷにぷにしています。


2014.1 三重・二見シーパラダイス by 南波瑛人

ツメナシカワウソ

文字通り爪の無いカワウソで、
コツメカワウソよりは大型の種。
大きなものでは1mほどになるとか。
こちらはアフリカ原産のカワウソです。

爪がない点が似ているので、
コツメカワウソを「ツメナシカワウソ属」という
同じグループに含める場合もあります。