ハナミノカサゴ

ハナミノカサゴは非常に美しい装飾を持つ海水魚です。
ミノカサゴ類の中でも特にヒレや棘が長く、花開いたように見えます。

真のミノカサゴとそっくりですが、簡単な見分け方は尾ビレに模様が入るかどうか。
ハナミノカサゴは尾ビレや顎の下にも模様があり、
また個体差はありますが眼の上の突起も長くなっています。

日本の太平洋側の岩礁で普通に見られるため、
ダイバーにも人気がありますが、ヒレの棘に毒を持ちますので不用意に近づくのはNGです。

派手な姿は毒持ちの警告

ハナミノカサゴの鮮やかな色、華やかな装飾は、
外敵に“毒があって危険だぞ”と知らせる為の警告色です。
毒があると周りに教えている為、普段からゆったりと、また堂々としています。

美しい姿を持つので、ダイビングの際に見物したり、
またペットとして飼育することも人気です。

しかし、扱いを知らないと危険です。

執拗に追い回すと、ハナミノカサゴはキレます。
キレやすい現代っ子のように、いきなり反抗的な態度をとったりします
どんな態度をとるかというと、背ビレをこちらに向けて近づいてくるのです。

ハナミノカサゴは棘という棘に毒を持ち、特に危険なのがこの第二背ビレです。
尻ビレなどの棘に刺されたという例があまり無いのは、
背ビレを向けて特攻してくるという習性のせいでしょうか?