カージナルテトラ

観賞用熱帯魚として非常にポピュラーで、人気の高い魚です。
背中側にブルーのライン、腹側に赤いラインが入り、見栄えがとても良い。
水草水槽にもよく合います。

近似種のネオンテトラよりも赤い部分が多く、またサイズも一回り大きくなっています。
それ以外に差異が少なく、かつてはネオンテトラの亜種とされたこともあったようです。

小さなピラニア

カージナルテトラの系統は“カラシン”と呼ばれるグループで、
このカラシンにはかの有名な肉食魚、ピラニアも含まれます。

体が小さいのでわからないだけで、
ネオンテトラ・カージナルテトラの顔を拡大してみると、口には鋭い牙がいっぱい。
つまり、カージナルやネオンなどのテトラは小さなピラニアと言えなくも無いのです。


ピラニアは獰猛なイメージと裏腹に、実際は臆病な魚。
カージナルテトラの場合も普段は温和な性質で、多種に危害を加えるようなことはしません。
そのためアクアリウムの世界では積極的に用いられる傾向があります。

しかし、群れる数が多くなってくると、凶暴化してエビなどを集団で襲いかかったりすることも。
一人一人は気弱でも、群れたとたん強気になるという、ある意味人間社会を見ているかのよう。

ただ実際は水槽の中で凶暴化することはよほどのことが無い限りないのでご安心を。
よほど多種とのバランスがおかしかったり、
群れの数が多すぎたりするとコケ取り用の稚エビなどは狙われるかもしれません。