マナマコの仲間

マナマコは最も一般的なナマコです。
食材として流通するナマコはこれ。

黒ナマナコのことを「黒ナマコ」と呼ぶことがありますが、
アクアリウムで底砂掃除に用いられるクロナマコの仲間(クロナマコ科)とは違い、
マナマコはシカクナマコ科に属します。

日本の沿岸の掃除屋

日本の沿岸に広く分布し、海底の泥などと一緒に有機物を取り込んで食べています。
主な栄養源は藻類や貝類、微生物の死骸など。

写真が口です。
おしりから出てきた糞は、泥だったものから有機物が取り除かれてきれいな砂になっているため
海底の掃除屋とも言われます。

世界中の海の砂は、一度はナマコ類の体内を通っているのだとか。

「ナマコ」は食べ物の名前!

ナマコという名前は今ではいきものの名前として使われていますが、
もともとは食べ物としてのナマコのことでした。
いきもののナマコは単に「こ」と呼ばれていて、「生」の「こ」だから「ナマコ」と言う名前になったのです。

今でもナマコの内臓のことを「このわた」と言います。
「こ」の「腸」と言う意味です。

色々なマナマコ

マナマコは生息場所によって「赤」「黒」「青」と違う色をしています。


赤ナマコ

主に岩場に生息しています。

黒ナマコ

主に砂地に生息しています。
青ナマコと黒ナマコは同じ種類のいきものだそうです。

写真は磯場に漂着した個体で、
元気な個体ではもう少し突起が目立ちます。