アメリカザリガニ

ご存知アメリカザリガニは、名前のとおりアメリカ原産の外来生物です。
日本へは食用ウシガエルに与える餌として輸入され、
養殖場から逃げ出した個体が繁殖して全国に分布を広げました。

今ではすっかり“日本のいきもの”ヅラをして堂々と暮しています。
会話で“ザリガニ”といえばアメリカザリガニを指すほどですが、
実は日本には元々ニホンザリガニという別のザリガニがいました。

“日本のいきもの”のフリをしていても、外来生物に変わりありません。
アメリカザリガニの住んでいない水系への放流、
ニホンザリガニの生息地への放流は絶対にいけません。

疑惑の人

前述のように、日本には元々ニホンザリガニがいました。
それが今、アメリカザリガニしか見当たらない状況になってしまっている為、
アメリカザリガニがニホンザリガニを滅ぼしたという疑惑をかけられることがあります。

確かに、生息地が被った場合はニホンザリガニが追いやられることもあるようです。
(上で放流してはいけないと書いた理由は、冷温域でも夏場は活動できる為)
しかし、ニホンザリガニはアメリカザリガニの住めない冷温域で生活するザリガニ。
元々、大きく生息域が被っているわけではないようです。

つまり、濡れ衣の可能性が高い…

むしろ深刻なのはザリガニによる小動物や農作物の捕食。
カエルやメダカなどが食い尽くされ、駆逐されてしまったり、
農作物をハサミでズタズタにされたりなどするようです。

アメリカザリガニの天敵はウシガエルやオオクチバス(ブラックバス)など、同じ北米原産の捕食者たち。
アメリカザリガニを駆除する為に外来種を導入するとか、それはそれで本末転倒。
今度はそいつらが他の小動物を食べるというスパイラル…

外来種怖い。

ペットとして

アメリカザリガニはカラーバリエーションが豊富。
写真が無くてすまぬ…!


オレンジザリガニ

生まれつきオレンジの個体です。

ブルー

ブルーザリガニはノーマル個体に
サバなどの青魚を与え続けることでも作成できます。
生魚は水を汚すので、
最近は青系人工飼料も登場しました。
生まれつきの変異個体でも青系飼料を与えましょう。

ホワイト

生まれたての稚ザリガニは色素が薄く、
白い個体も多く生まれるようです。
多くは成長段階でノーマルに戻ってしまいますが、
真の色彩変異個体はそのまま白を維持します。

ちなみにオスには生殖器があります。
ザリガニはすぐに共食いをしてしまうので、特にオス同士は一緒に飼わないようにしましょう。