スベスベマンジュウガニ

とってもおいしそうな名前のカニですね。
日本の磯でよく見ることが出来、あまり逃げもしないようですので、
海が好きな方は触れ合う機会も多いと思います。

写真は稚ガニであり、大きくなると甲羅が5cm程度になります。
色も赤っぽいものや茶色っぽいものがあります。
名前のとおりスベスベしていて、まるっこくてかわいいカニですね。

何故逃げないのか

写真のように手に乗せてもあまり動き回らず、おとなしくしています。
これには理由があって、実はスベスベマンジュウガニは人を殺せるほどの猛毒の持ち主なのです。

元々マンジュウガニというグループ名があり、その中でも甲羅がスベスベなのでこの名前になりました。
まんじゅうと聞くと食べれそうなイメージですが、これは完全に命名者の罠です(どーん)

スベマンは海藻や貝、ゴカイなどを食べる雑食性ですが、
そういった食物から微量の毒を蓄積していき、個体によっては大人3人分の致死量の毒を蓄えているとか。
もっとも、食べ物の種類によって毒の量や種類が異なるので、食べても死なないことはあります。

マンジュウガニ属はオウギガニ科というカニのグループに属し、
別のオウギガニからも中毒者が出ていますので、似たような形のカニは食べないほうがいいでしょう。

カニに挟まれたりしても毒には冒されませんので、その点はご安心ください。