ジンベエザメ

世界最大の軟骨魚です。
条鰭類、肉鰭類と軟骨魚類をひっくるめた、所謂“魚類”というカテゴリーで見ても世界最大の種になります。
体長は大きなもので15メートルほど。
マッコウクジラに匹敵します。

いわずと知れた有名な魚で、
非常におとなしく、人間が近づいてもよっぽどのことが無い限り危害を加えることはありません(たぶん)

その周囲にはいつも小魚が群れていて、魚からも大変人気があるようです。
これは、ジンベエザメの巨体を利用して天敵から身を守ってもらっているため。

なお、ジンベエという名前は着物の甚平から来ているとの事。
模様が似てるからでしょうか?

雄大な海の守り手

ジンベエザメの餌はオキアミなどのプランクトン。
他のサメのようにアシカやペンギンを食べたりしません。

また巨大なジンベエザメは、他の生き物に襲われるということもほとんど無いと思われます。
サメは自分より大きな動物は襲わないといわれています。
ひょっとするとシャチはジンベエを襲うこともあるかもしれませんが、稀でしょう。

このことから、小魚にとってはジンベエに身を寄せていれば他の魚に襲われる心配がなくなります
ジンベエは海の人気者で、その周囲はいつもトリマキに囲まれています。

と思いきや。

ジンベエザメは自分の周りに群がってきた小魚を襲うこともあるそうな…

カツオに追われてジンベエの周りに集まってきた大量のイワシの群れを
ジンベエが一飲みにしてしまう映像があります。いやいや…

展示でも人気者

水族館でも人気者です。
世界中の巨大水族館ではマンタなどと一緒に飼育されていることが多く、
やはり多くの小魚に囲まれて優雅に泳いでいます。

余談ですが、ジンベエザメに餌をやると、頭が上になって尻尾は沈んでいってしまいます。
つまり斜めになってしまうのですが、そのとき底で尾びれを傷つけてしまうことがあります。
それを防ぐ為に水槽の水深をジンベエザメの体長よりも深く設定しておくなど、
飼育者は色々と気を使っているようです。