マガキガイ

とっても気持ち悪い顔をしたマガキガイちゃん。
高知県ではチャンバラガイとも呼ばれます。

マリンアクアリウムでは砂を掃除する貝として重要。

きもかわいい?


上に飛び出しているのが目です。
構造は人間のものとは異なるはずなのですが、はっきりと白目・黒目のように分かれて見えます。
目柄の真ん中くらいから触角が伸びています。
にゅるっと伸びている黒っぽい部分は口、その下から伸びてきているのが足です。

足が他の巻貝よりも小さいので、這って移動することが出来ません。
なので、マガキガイは移動するとき地面を蹴って移動します。
巻貝のフタにあたる部分が細長く、爪のようになっていて、これも移動に役立つようです。

じっくり観察していると、なんだか愛嬌のある顔に見えてきてしまうから怖い。

イモガイと見間違える?

その貝殻の形が、有毒であり危険生物のイモガイ類にそっくりな為、
擬態していると言われることもあります。
軟体部が大きく異なるので見分けは簡単ですが、パッと見ではわかりづらいかも。


マガキガイはゾウの鼻のように長く伸びた吻部(口)を持っており、
これを動かして砂に付着した藻類を食べます。
その様子は掃除機のよう。
自身はその場に留まったまま、口だけ動かして餌を採ろうとしているのです。
なまけものなのか頭がいいのか…

この吻部が、余計にイモガイの仲間と見間違える要因のひとつ。
イモガイの吻部も長く伸びだしてきて、こちらは毒矢を発射する武器となっています。