カナブン

よく知られた昆虫で、コガネムシのグループに属します。
コガネムシ科のなかでも「ハナムグリ亜科」に分類されます。

よくアオドウガネやドウガネブイブイ、ハナムグリなどの昆虫は、
同じような体格の甲虫のためひっくるめて“かなぶん”と呼ばれることもあります。

しかし本当のカナブンは樹液を舐めるおとなしい甲虫です。
ドウガネなんたらが属する「スジコガネ亜科」は植物の葉っぱを食い荒らす害虫であって、
そんなやつらに間違われるなんて、カナブンも不服に違いありません。

秘技

甲虫は前翅が硬く、鎧のように体を守っています。
しかし、飛行時にはこれを開いて、後翅を広げて飛ばなければなりません。
当然、今まで守られていた腹部は露になり、弱点をさらけ出すことになります。

しかし、カナブンは違います。

前翅と腹部の間にあらかじめ空間を設けることで、
前翅を開かずとも後翅を広げて飛ぶことを可能としたのです。
これで飛行中に攻撃されても防御はカンペキですね!

すごいよ、すごいよカナブンっ

…え?
「下から攻撃されたら意味ない」だって?

…ほんとうだ!